2016年06月20日

酒場で
あなたの表情を思い出す
詳細に思い出す
私が受け取った諸感情
あなたのかばった本心

あなたは裸ではない
裸になっても、そこに全身がない
全身ではなく、あなたには片腕しかない

私にあったのはあなたへの反発と
臆病な怯えの裏返し
攻撃性を帯びる未熟さはいつもそう

ほんとうの人間がいないと
場は、いつもほんとうにはならない
いつも前ならえしていたり
いつも隠している習い性の人間ばかりだと
隠蔽したもう片方の腕が
宙をさまようから

そこに嗅げなかった匂いを
私は思い出そうとする
あるいは新たに創造しようと
なにかが取り戻されねばならない
あるいはやはり新しい創造なのか
それでも かつてあったものが失われた
という感覚が強いあいだ
私たちはそれを 現状隠している感覚にさいなまれる
それは私の全体性であり
嘘偽ることのない人間だ

酒場であなたは
弱さをさらけ出し
そうしてぶっ倒れた
そうしなければやりきれないほど
失われた片腕は重かったのだ
しかしそれがもう取り戻せない などと
絶望に覆いかぶさることを
私はまた
偽りであると 言う
あなたには正しくないことを
あなたが正しいと 言うことを

(19:02)